脳神経細胞の栄養素BDNFを増やす ～精神安定作用GABA(ギャバ）の豊富な発芽玄米を食べる～

はじめに
玄米とは
玄米を食べて得られるメリット
玄米を食べるときの注意点
発芽玄米　～白米、玄米よりも栄養価が高く、食べやすい～
おすすめの発芽玄米
1. 発芽玄米　玄氣（げんき）　～無洗米・無農薬で栄養豊富で手間いらず～
2. SBIアラプロモ　発芽玄米の底力　～栄養素たっぷり　本格的にBDNFを増やす～

はじめに

脳神経細胞を蘇らせ、脳を活性化させる神経の栄養素BDNF（脳神経由来栄養因子）。
BDNFが増えることで、神経細胞が増加し、結果的に精神面、能力UP、認知機能予防にも繋がっていきます。
BDNFを増やす食べ物として注目されているのが「発芽玄米」。
発芽玄米は、不安を鎮めるGABA（ギャバ）が多く含まれ、玄米よりも栄養価が高く優れた面を持ちながらも、玄米の問題点を克服した食品です。
そんな発芽玄米についてとりあげています。

玄米とは

玄米（げんまい）の「玄」は、「暗い」「色が濃い」という意味で、ベージュ色、茶褐色をした米を意味します。
刈り取った稲から籾殻（もみがら）を除去した状態のお米になります。
この玄米の表面にある茶褐色部分が糠（ぬか）で、糠を取り除くこと（精白）で、現代私たちが日常的に食べている白米ができあがります。
明治時代以前の一般庶民が食べているご飯は玄米が主食で、白米は公家、武士といった上流階級だけが許された食べ物でした。
白米のほうが玄米よりも見た目が綺麗なため、当時は一般庶民の憧れでした。
しかし、栄養分は玄米のほうが多く含まれているため、白米の食事が普及するに従い問題が生じてきます。
白米はビタミンBが少なく、明治時代初頭から国民病とまで言われた「脚気（かっけ）」というビタミンB1(チアミン）の欠乏によって起こる心不全、末梢神経障害をきたす疾患が増えてきたのです。
また、近代でもジャンクフードの偏食によるビタミンB欠乏により脚気が問題になった時期もあります。
玄米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養分が豊富であるため、栄養豊富な健康食品として見直されてきました。

脚気

玄米を食べて得られるメリット

栄養分が豊富

すでに述べてきたように、なんといっても白米よりもビタミン、食物繊維、ミネラルといった栄養が豊富なことです。
玄米に含まれるセルロースが腸の運動を助け、便、ダイオキシンといった有害物質を排出するとも考えられています。
白米より栄養分はたっぷりですが、かといってカロリーは高くありません。
むしろ、白米より若干低めで、ダイエット向きにいわれるようなカロリーの低さがあるわけではありません。

	玄米	白米
エネルギー	165kcal	168kcal
タンパク質	2.8g	2.5g
脂質	1g	0.3g
カリウム	95mg	29mg
ビタミンE	0.5g	0g
ビタミンB6	0.16mg	0.02mg
葉酸	10ug	3ug
食物繊維	0.2g(水溶性)	0.3g(不溶性)
食物繊維	1.2g(不溶性)	0.3g(不溶性)

※100gあたりの栄養成分（日本食品標準成分表）
　赤字はBDNFを増やす栄養素

BDNFを増やす栄養素が白米より高い

玄米は様々なBDNFを増やす要素が含まれており、脳を活性化させる働きがあります。
一つは、BDNFを増やす栄養素でもある、ビタミンE,葉酸、ω３脂肪酸（αーリノレン酸、EPA,DHA)を白米より多く含んでいることです。
また、玄米は白米よりも固く噛みごたえがあるため、自然に咀嚼（そしゃく）回数が増えます。
咀嚼はBDNFを増やす以外にも様々な効果があるため、間接的に能力を高める要素を秘めています。
また、満腹中枢を刺激し満腹感を得やすくなるため、食を抑える効果があります。

玄米を食べるときの注意点

玄米は栄養たっぷりですがメリットばかりではありません。
一時期ダイエット食品とも謳われましたが、消化が悪いため、人によっては逆効果を引き起すこともあるので注意が必要です。

おいしくない

残念ながら、玄米は、ばさばさしてあまりおいしくありません。
匂いも少し臭く苦手と感じる方もいるようです。

農薬に注意

昔と異なり現代は、農薬を使用する食品がほとんどです。
農薬は、玄米の糠の部分に農薬が残りやすいため、精米する白米と違って農薬には特に注意する必要があります。
お米を研いでも約7％の農薬が除去しかされません。
そのため、玄米を購入するときは、「有機JASマーク」のついたお米のうち「農薬未使用」のものを選ぶと安心です。

ミネラルの多い野菜、海藻類と一緒にたべること

玄米には「フィチン酸」という体内のミネラルと結合し尿と一緒に排出する作用のある成分が含まれています。
そのため、ミネラル不足に陥りやすくなり、鉄分が失われて貧血を起こしやすくするそうです。
玄米食にする場合は、ミネラル不足にならないよう、ミネラルの多い野菜や海草類を摂る必要があります。
特に妊婦さんや、生理中の女性などは注意が必要です。

。

消化が悪い　良く噛んで食べる事が前提

玄米は、消化に時間がかかるため、良く噛んで食べることが大事です。
栄養は白米より優れてはいますが、消化が悪く吸収率が悪いので、
玄米の皮が残ると消化されることなく排便されていきますが、そのとき胃腸の粘膜を傷つけるケースがあります。
そのため、日頃時間がない方や胃腸の弱い方には不向きともいえます。
そういった方は、時間のある週末のみ玄米食にするといいでしょう。

玄米は、栄養価が高く注目されていましたが、実際のところ吸収率が悪く、人によってはデメリットになる要素も多分にあることがわかります。
実際に玄米食に代えるのも、いろいろと工夫したりと手間が必要で少し難しいようです。

発芽玄米　～白米、玄米よりも栄養価が高く、食べやすい～

玄米は栄養豊富ですが、いざ食べるとなるとデメリットも多く、実際に吸収率を考えるとメリットがそれほど高いとはいえません。
そんな玄米のデメリットを抑えたのが「発芽玄米」です。

発芽玄米は、玄米をわずかに発芽させたもの。
1998年、信州大と民間企業との間で共同開発され、発芽させることで酵素が活発になり、玄米の豊富な栄養素に加え、新たな栄養素が生み出されることが話題になりました。

特に血圧降下、高血圧の抑制、神経の沈静、中性脂肪を大幅に抑える「GABA（ギャバ）」が白米の5倍、玄米の3倍以上まで増加します。
GABAは、睡眠薬や抗不安薬で亢進される神経伝達物質で、ノルアドレナリンを抑制、不安を静め睡眠を促す作用がありますが、これらが向精神薬の代わりを果たすことになります。
ギャバ以外に発芽玄米に含まれるとされる主な健康成分として、「γ‐オリザノール」「フェルラ酸」「食物繊維」「玄米乳酸菌」「ビタミンB1」などがありますが、神経栄養因子BDNFを増加させる要素が高くBDNF増強食品としても開発されつつあります。

さらに、発芽させる事で、植物繊維の含有量が、玄米の10～15％多く含まれています。
また、ミネラル排出の問題を引き起こすフィチン酸がフィターゼと言う酵素の働きで、ミネラルとの結合がとれ、ミネラルと、フィチン酸の体内での吸収率が飛躍的に高まるため、ミネラル排出の問題も解決されています。
その他、アルツハイマー型痴呆症の原因となる、ＰＥＰ異常を防ぐ物質「ＰＥＰ阻害物質」が、発芽するときに生成されるため、認知機能の予防としても注目されています。

味覚に関しては、硬く腸内を傷つける可能性のある玄米の皮も、発芽によって柔らかくなり、玄米のさばさば感もなく甘味もあるため玄米が苦手という方も抵抗なくおいしく頂けます。
PSG（発芽米ステロール配糖体）は、体脂肪を減らす有効な機能成分とされているため、ダイエット食品としても適した食品であることがわかります。

玄米と発芽玄米との比較

発芽玄米は、玄米と白米のデメリットがほぼ解消されたお米になります。
デメリットといえば、農薬の問題や、精米のときの異物混入があります。

	玄米	発芽玄米
鎮静効果	白米よりは多い	高い（GABAは玄米の３倍～）血圧降下、睡眠、不安低減、精神状態安定
ミネラル	フィチン酸により体内ミネラル減少。食するときはミネラルを補う必要がある。 (貧血悪化させる）	フィターゼの働きにより、ミネラルが体内に吸収され改善。
消化	かたいため、消化、栄養吸収率が悪くよく噛まないといけない。	発芽により柔らかく、消化、栄養吸収率が高い。
味覚	さばさばして匂いがありおいしくない	甘味がありおいしい
対象	腸の弱い人、貧血気味の人には不向き
その他問題点	農薬、異物混入