バイノーラルビート ~自律神経を整え、睡眠改善、集中力を高めるサウンドセラピー~

ストレスケア

はじめに

バイノーラルビートとは

潜在意識は、ゆったりした繰り返しテンポの音が好きです。
例えば、ロック音楽を聴くよりも、時計の針の音の
「チクタク、チクタク」
とした音に耳を傾けると、だんだん眠たくなるなるのではないでしょうか?
ゆったりとした音声を聴くことで、しだいに集中力が増し、うとうととした気持ちよい状態へと誘導されていきます。

その音声の一つの音声として注目されているものに、「バイノーラルビート」といったサウンドセラピーがあります。バイノーラルビートは、1839年プロシアの物理学者が音の研究を続けている中で発見された比較的古くからある音声です。、日本語で「両耳性うなり」という意味になるそうです。

左右の両耳に入ってくる音の周波数を、それぞれ左側と右側でわずかにずらすと、単一の新しい周波数(うなり)の音として知覚が認識することで生み出され、この現象を利用した音声が「バイノーラルビート」です。

脳は脳波の状態により、覚醒状態、リラックス状態、睡眠状態へと変化します。
脳には一定の周波数の音を聞いていると、その音の周波数に脳波が同調していく性質があるといわれているため、バイノーラルビートを利用して、集中力を高めたり、睡眠を改善したり、自律神経を整える効果として利用されています。

小規模研究においては、ストレスホルモン分泌レベルを変化させ、メラトニンを増やすリラックス効果を高める力があることが示されています。
オレゴン州ポートランドの国立自然医学大学の研究者たちは、
「バイノーラルビート技術は自己申告型の心理的措置、特に不安症にプラスの効果を示す可能性がある」
と結論付け、科学的にもリラックス効果があることが示されています。

バイノーラルビートの原理

大気中を伝わる音は、空気中の分子がぶつかりあうことで振動しながら伝搬していきます。
物理学では、周期性をもった「波」のような振る舞いとして扱うことができるため「音波」といいます。
1秒間に振動する回数を周波数といい、「HZ(ヘルツ)」という単位で表します。
周波数の数値が大きいほど、小刻みに、小さいほどゆったりと振動することを意味します。
バイノーラルビートでは、低い周波数の音を利用して集中力や睡眠へと誘導していきます。

わずかに異なる周波数をもった2つの音波が干渉(重なり合う)と、「重ね合わせの原理」という法則に従い、「うなり」という現象が起こります。
2つの波の周波数をそれぞれfA(Hz),fB(Hz)とし、観測されるうねりの周波数をf(HZ)とすると、fはfA,fBの差の絶対値として簡単に計算できます。

|fA-fB|=f
※ただし、fAとfBの差が大きいと、うなりは生じません。

例えば、音源2つがあり、一方を8Hz、もう片方を7Hzの音を鳴らせると、その差1Hzの音を誘発します。
実際はこれらの小さい周波数レベルの音は聞こえません。
しかし、高周波数の音を組み合わせうねりを発生させることで、低周波数の音も聞こえてくるようになります。

モノラルビートとバイノーラルビート

バイノーラルビートと似た音声に、「モノラルビート」といった音声があります。
これは、異なる左右からの音源を大気中で干渉させることでうなりを発生させる音声です。
一方、「バイノーラルビート」は、ヘッドフォンを利用し、左の耳と右の耳に別々の周波数の音をを流し、脳内で「うなり」を発生させます。
モノラルビートは大気中でうねりを発生させるため、ヘッドフォンは必要ありませんが、バイノーラルビートはヘッドフォンを利用して、脳内の知覚によってうねりを感知するという違いがあります。

(例1)うなりの例(モノラルビート)

fA、fBの音はともにピーと聞こえます。
PCのブラウザを使っている人は、タブを複製して、それぞれのページでfA とfBの音を鳴らすとププププ・・・と聞こえます。このプププの音がうなりです。

この場合、1秒間に10回(10Hz)のうなりが発生していることとなります。

fA=430Hz

fB=440 Hz

(例2)バイノーラルビートの例

ヘッドフォンで左430HZ  右440HZの周波数が出るようにしたものです。
片耳だけで聴くとただ「ピー」と音がするだけですが、両耳で聞くとうなりが聞こえてきます。

バイノーラルビート

よく使用される周波数と効果

人の脳からは、覚醒状態によって脳波が異なって検出されます。
脳波レベルは、覚醒レベルの周波数帯域によって分類され、γ、β、α、Θ、δ波と名称がついています。
脳波レベルにあわせたバイノーラルビートを聞くことで、脳波がうねりと同調し、その目的の脳波に近づいていくようになります。
脳波レベルは1~70Hz帯域の周波数が用いて、作業時、瞑想用、催眠用、睡眠用としてそれぞれ使い分けて利用します。

勉強や作業するとき、集中力を高めたい時には高い周波数帯の
 ・γ波(25~70Hz)
 ・β波(14~30Hz)
睡眠時や瞑想時などリラックスしたいときは、低い周波数の
 ・α波(8~13Hz)
 ・Θ波(4~8波)
 ・δ波(1~3Hz)
を利用します。

脳波のレベル帯域と効果

脳波 周波数 発生状態 効果
γ波  25~70Hz 覚醒時
高度な情報処理をするなど集中力が高いときに発生
認知症予防
ワーキングメモリ向上
会話の統合
ADHD改善
予知機能 
β波

14Hz~30Hz

3次シューマン共振
20.3Hz 

覚醒時
緊張状態 
思考・集中

覚醒時、単調作業を集中したいとき
ワーキングメモリ向上
脳の活動を活性化

α波 

8~13Hz
2次シューマン共振
14.1Hz 

ミッドα波
9~11Hz

リラックス状態  記憶力、集中力がアップ
ドーパミン分泌促進
(ドーパミンレベル低い人)
ワーキングメモリ向上
ストレス除去
セロトニン、βーエンドルフィン分泌促進
Θ波 4~8Hz
1次シューマン共振
7.83Hz
瞑想、催眠状態
うたたね
海馬活性、記憶向上、認知症予防ひらめき・直感向上
深いリラックス
ヒーリング効果
ワーキングメモリ向上
δ波 1~3Hz 深い睡眠時の睡眠
ノンレム睡眠
ヒーリング
自然治癒力、
成長ホルモン分泌
安眠効果

バイノーラル音声

サウンドセラピー(音声療法)のページにバイノーラル音声を置いています。

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