強迫性障害(OCD)とは
強迫性障害とは、無意識に不合理な行為や思考を繰り返し行う障害をいいます。
本人の意思に関わらず頭に浮かぶ思考「強迫観念」とその不安を打ち消す「強迫行為」の両方を伴うもので、一日中何時間、何度も同じことを繰り返し、無駄な時間を費やしてしまいます。
HSP(ハイリーセンシティブパーソン)の方にも強迫性障害を伴っている方が多いようです。
「潔癖症、確認行為、加害恐怖、被害恐怖、自殺恐怖、疾病恐怖、縁起恐怖、不完全恐怖、保存強迫、数唱強迫、醜顔恐怖、抜毛症、皮膚むしり症」
といった症状があります。
強迫性障害(OCD)・抜毛症の原因
OCDが起こる原因はよくわかっていないのが現状です。
ここ近年で注目されてきているのがグルタミン酸の関与です。
グルタミン酸は脳内で働く興奮系の神経伝達物質の一種で、記憶、学習に関わる重要な役割を果たす反面、過剰なグルタミン酸は神経細胞障害作用を持ち精神疾患(うつ病、双極性障害、統合失調症)にも同様にみられます。
様々な情報によると、強迫性障害を抱えてる人は、グルタミン酸濃度が高く、脳内でグルタミン酸を運ぶタンパクがいくつかのOCDのケースに関連しているという研究が報告されています。
OCD症状の改善は、いかにして脳内グルタミン酸濃度をさげるかキーになるのではないかと考えられています。
脳内グルタミン酸濃度を下げるには
グルタミン酸を栄養素、サプリメントを利用して濃度を下げる方法として、下記のようなものがあります。
ただし、効果は限定的で、症状や個人差もあるので必ず効果がでるものではありません。
運動や環境を変えるなどストレスを開放していくことも大切と考えられます。
1.グルタミン酸をGABAに変換する。
⇒ビタミンB6,亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)
2.グルタミン酸濃度を減らすグルタチオンを増加させる。
⇒NAC(アセチルシステイン)、スルファラファン
グルタミン酸をGABAに変換する ~VB6,亜鉛(Zn)~
脳内のグルタミン酸は、脳で毒素として働くアンモンニアと酵素GADの作用によって、鎮静作用神経伝達物質GABAがつくられます。
GADがビタミンB6と結合しすることで、グルタミン酸と反応してGABAが生成します。
この反応によりグルタミン酸濃度が減少し、GABAが増加することで、脳内の興奮作用が鎮静化し、不安も軽減されることになります。
また、補因子である亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)も欠乏傾向にあるので、亜鉛も摂っておくとよいでしょう。
グルタチオン濃度を増加させる成分
NAC(N-アセチルシステイン)
グルタチオンとは、哺乳類の主要な細胞抗酸化物質で、グルタミン酸濃度を減少させること作用があります。
グルタチオンは脳内で増やすことが可能です。
しかし、グルタチオンそのものを経口摂取しても、脳関門を通過できないため脳内のグルタチオン増加に影響を及ぼしません。
脳内でグルタチオンを増やす作用がある物質として、グルタチンの前駆体「N-アセチルシステイン(NAC)」という物質があり、サプリメントでも販売されています。
NACは天然に存在するするアミノ酸の一種で、肝臓で合成される抗酸化物質です。
体内では有害物質と結合し体外へ排泄する機能があり、毒素排泄として有効な成分で、また非常に高い抗酸化作用があるため世界中の医療分野でも取り上げられ注目を浴び続けている成分です。
NACは体内でシステインに変換され脳内でグルタチオンを増加させ、脳内グルタミン酸を減少させていくことが示されています。
NACを使用することで、抜毛癖、OCD,病的賭博、コカイン中毒など一部の強迫症状に置いて有益であることが示されています。
NACは比較的安価で、市販で手に入るサプリメントであるので魅力的ですが、エビデンスは限られています。
「ビタミンC」と「ビタミンB6」と一緒に摂ると、NACの働きを高めてくれます。
スルフォラファン
ブロッコリースプラウトやかいわれ大根に含まれるスルフォラファンは、ファイトケミカルの一種で、ブロッコリーに微量に含まれる成分です。
ピリッとした辛みを持ち、解毒力や抗酸化力を高める作用、がん予防、育毛、肝機能改善(γーGTPを下げる)などの効果があることが報告されています。
スリフォラファンも脳内グルタチオン濃度を高める作用があり注目されている成分の一つです。
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