脳トレで脳を強化! ~トラウマケア後のリハビリにお勧めの脳トレ紹介~

はじめに ~トラウマで弱った脳の働きを高める~

よく脳が衰えるといいますが、これは「前頭前野」の働きが衰えることをいいます。
前頭前野は、新しいことをインプットしたりアウトプットしコミュニケーション力、忍耐力をコントロールしています。
年齢とともに自己抑制力が効かず、感情的になり怒りやすくなったり、涙もろくなるのも前頭前野の働きが低下するためです。

うつ病でも同様に、前頭前野の血流低下が起こり前頭前野の働きが弱くなります。
感情や自己コントロールの抑制力が効きにくくなるため、時には爆発してしまうという結果も引き起こしてしまうことも。
また、ストレスホルモンのコルチゾールによって前頭前野と海馬の細胞が減少し、認知症リスクが高まっているため、脳トレによって脳を活性化しリハビリすることを心掛けておく必要があります。

本記事では、脳科学的にも効果があるとされる、うつ病者のリハビリ用に適した脳トレーニングを集めています。
いろいろ紹介していますが、好きなものから選択していきましょう。

脳トレ効果を高めるためには

脳トレ効果を高めるには、BDNFの増えている運動後にすると効果的という研究結果が得られています。
たった3分程度の軽い運動でも効果が得られたとのことで、20~30分程度有酸素運動すると高い効果が期待できます。
脳トレのタイミングは、運動直後でなくてもよく、運動後数時間以内であれば運動効果が期待できるとのこと。
時間帯は朝がいいようですが、継続していくことが大切になります。

脳トレを効果的にするコツ
・20~30分程度の有酸素運動後、数時間以内に脳トレ。
・「有酸素運動」+「脳トレ」を継続して行う。(できれば朝がよい)

※残念ながら、経験上うつ病時に実践しても、あまり効果はありません。

うつ病等リハビリにおすすめ脳トレ

塗り絵 ~費用も少なく手軽にはじめられる~

子供の頃は、塗り絵を幼稚園の頃に経験したことがある方も多いので一番取りつきやすいのではないでしょうか?一時期、細かい塗り分けを要する大人の塗り絵がブームになりましたが、細かく塗り分けていくことで脳が活性します。楽しみながらできるので、いつのまにか没頭してしまいます。

書写  ~美文字になれて一石二鳥!~

「書写」は文字を書き写すこと。小学校の頃、ドリルでお手本を見ながら文字を書き写したことと思います。「塗り絵」と似たようなものですが、「書写」は字が上達するので、文字が上手くなりたい方はこちらがお勧めです。

速音読  ~滑舌をよくして脳をフルに活性化~

普通の読む「黙読」はあまり脳が活性化しませんが、声に出して速く読む「速音読」は脳をフルに活性化させます。頭の回転や滑舌をよくする効果もあるので口下手な方にお勧めです。

調理  ~段取りの手際さを養うのにぴったり~

手間暇かけてつくる手料理も、いくつかの工程があり、実は前頭前野を働かせる作業です。手を動かすことは脳を刺激し、思考力、段取りの手際さを養うトレーニングにもなります。

楽器演奏 ~生活も充実したものに~

音楽を聴くことは自律神経を整えリラクゼーション効果をもたらしてくれますが、脳の活性化の効果はあまりありません。能動的に楽器の演奏や、歌を歌うことで脳が活性化します。楽器が扱えるようになると、趣味の一つにも繋がり生活を充実させてくれるでしょう。

旅行  ~五感を刺激し神経伝達物質の分泌も活性化~

旅行はうつ病にかかると、なかなか行きづらいものですが、解消されるとそんな気分もなくなってくるので、積極的に外にでましょう。太陽の光を浴び、歩くことは有酸素運動にも繋がるのでセロトニン、BDNFの分泌が促され脳もだんだんとイキイキと蘇ってきます。スケジュール表を作成すると脳トレ効果もUPします。

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