脳トレで脳を強化! ~旅行で五感を感化!脳を活性化~

脳トレ

はじめに

旅行は楽しいものですが、深いうつ病などに陥っているときは感情が低下しあまり楽しむことはできない状態です。
むしろ、憂鬱感やストレスになり逆効果になることも。
しかし、「Holistic Healing」を実践することで、楽しいという感情もじわじわと蘇ってきて、旅行をすることも楽しく感じるようになります。
気分のモチベーションが高まってきて、最初にリハビリをするなら旅行にでかけることをお勧めします。

旅行が脳に与える影響

旅は、知らない場所、人との出会い、新しい風景に出合う非日常生活を体験できる時間。
その土地の綺麗な風景を観たり、当地のおいしい郷土料理を味わうことで脳の五感を刺激してくれます。
気晴らし、気分転換的に考えられていた旅行も、脳科学的に脳を活性化させていることが証明され、いまや「脳トレ」としても捉えられるようになってきています。

しかし、旅の効果はこれだけではありません。
観光地を歩くことが多いため、有酸素運動をする機会が増えるので、足腰が鍛えられ、脳の神経細胞の栄養素BDNFの分泌が促されます。
また、青空を見ながら歩くとセロトニンも分泌されてくるので、嫌なことも忘れ清々しくリフレッシュします。
新しい場所を訪れ、記憶していくことは刺激になり、脳内が新しい空間を認識するために空間地図を作ります。
海馬には新しい場所の地図情報が入り記憶が一時的に保存され、何度もその場所を往来することでその空間が強固となっていき、次第に長期記憶として大脳に記憶されていきます。

また、ある研究によると、「旅行」と「クリエイティビティ―」との間には強い相関があるようです。
その理由としては、旅行に出かけることで、新しい文化に触れることができ、それが新しい作品づくりに繋がってくることがあるからです。

脳トレとして利用する場合の旅行のポイント

ふらりと旅にでかけることも楽しいですが、「脳トレ」として旅行を活かしたい場合は、事前に計画を立てて行うほうがよいでしょう。

「何時に出発して」
「どこを観光する」
「どこで何を食べるか」
などの計画をたてることは、脳の司令塔「前頭前野」を活性化させるようです。

計画を立てることで、旅先の歴史、文化、特産品を知ることができ、それによって意欲が湧いてもきますが、それらの内容の時刻表や、効率よく観光地を回るための計画をまとめていくことで前頭前野を働かせることになるからです。
前頭前野を鍛えるには、「選択」「判断」「系列化」の3つの要素をバランスよく含まれている活動をすることが良いと言われており、旅行の計画作成は前頭葉の脳活性化には最適です。
特にうつ病などの精神疾患者は、前頭前野の血流が低下し不活性状態が続いている状態ですので、計画をつくっていくことは、うつ病回復後のリハビリになります。

また、旅行中の幸福感は2週間程度で減退しますが、次の旅行について考えているだけでもドーパミンの分泌が促され、徐々に期待が高まる8週間前から幸福感が高まるという研究結果も報告されています。
計画は、できるだけ綿密に行う方がより幸福感が増すそうで、あれこれと細かく調べて計画する方が脳にとっては好ましいとされています。

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