脳トレで脳を強化！～楽器演奏で楽しく脳を活性化～

はじめに
音楽療法の２つのタイプ
能動的音楽療法の効果
1. 歌を歌う効果
2. 楽器を演奏する効果
脳トレ用初心者向けにおすすめの楽器
カリンバ
電子キーボード

はじめに

日本では、まだ普及はしていませんが海外では音楽を利用したセラピーがメジャーで行われています。
楽器を演奏したり、歌を歌ったりする音楽療法は、脳科学的にも脳を活性化させ、音楽の持つリラックス効果、他者とのコミュニケーションを引き出す効果を高め、より良い生活に導いてくれます。
音楽は誰にでもできて、脳の活性化を最大限高めてくれます。
最近はTVでも「楽器演奏が脳トレやボケ予防になる」とも言われているように、認知症予防として取り入れているところもでてきています。

音楽療法の２つのタイプ

音楽療法には、大きくわけると能動的な方法と、受動的な方法があります。
脳トレとして効果的なのが能動的タイプになります。

能動的タイプ

既存の曲などを利用して歌う、楽器演奏するものです。
交感神経を高めてストレスを発散し、目耳身体を使い脳を活性化するので脳トレとして効果的です。
また、神経栄養因子BDNFの分泌も促されたという報告もあります。

神経成長因子からみた楽器演奏が脳機能に与える影響（1） - ヤマハ音楽振興会

ヤマハ音楽支援制度サイトです。ヤマハ音楽振興会は、音楽教育事業、音楽支援事業、音楽研究活動を通じ、音楽文化のさらなる発展をめざしています。

受動的タイプ

曲を聴きながら瞑想してリラクゼーションを目的とするものが多いです。
副交感神経(腹側迷走神経）を優位にし、不安や恐怖を鎮め不眠症、緊張緩和には効果的ですが、脳の働きを活性化する脳トレのような効果はありません
主にボイスなしの自然音、クラシックなどゆったりとした音声が用いられます。
緊張をほぐしたい場合は、女性の声のボイス音の入った声ゆったりとした音声が効果的です。

能動的音楽療法の効果

脳トレを行いたい場合は、能動的な音楽の利用法が効果的です。
能動的な音楽は、受動的なものよりやや難易度が高いですが、やり始めると意欲も高まってきて嫌な事も忘れくるのでお勧めです。

・生理的働き
ドーパミン、セロトニンの分泌を促しリラックスしたり、交感神経を高め解離性障害を解消する効果があります。
脳を活性化させることで、脳の働きを向上させる効果もあります。
・社会的働き
言葉、発音、表現力を高めてコミュニケーション能力を磨き、人間関係の形成を促します。
・心理的働き
ストレスの解消や、不安を軽減する働きがあります。

歌を歌う効果

歌を歌うことに近いのが「朗読」です。
朗読は、文字を読みながら感情を込めながら音読していく読み方で、口耳目を使い脳を活性化する効果があります。

歌も朗読同様に喜怒哀楽の表現が豊かになります。
歌うときはリズムをつけ、口を大きく開けることにより表情筋が動くので、側坐核が刺激されてドーパミンが発生し意欲を高める効果があります。
また、音楽を聴きながら歌うことは、幸せホルモンのオキシトシンがでるのでストレス解消にもなります。
さらに、リズムにのって踊りながら歌うと有酸素運動を行っている状態にもなるので、BDNFが分泌され脳の神経細胞の成長にも繋がります。

歌手が年齢を重ねてもハツラツとして若々しいのも、この効果のおかげなのかもしれませんね。

楽器を演奏する効果

本を読んだり計算する時の脳は、それぞれに関連する領域が活性化します。
楽器を演奏する場合、視覚聴覚、聴覚、手の運動領域が働くので、ほぼ脳全体領域が活発に活動している状態になります。
特に、音楽を聴くことと楽器を演奏することの一番の違いは、左脳と右脳を結ぶ「脳梁」が鍛えられることです。
脳梁の機能は，いわゆる「高次脳機能」「認知機能」に分類される症状を担っており、楽器を演奏すると右脳と左脳との情報伝達がスムーズになるようです。
トラウマやストレスをかかえると、脳梁部分の成長に障害が認められるため、楽器演奏はトラウマケアとしても効果的です。
神経科学者による研究の中には、認知機能と神経処理機能が同程度のレベルだった人も、一定期間音楽を学んだ人はそうでない人に比べて脳の様々な領域が強化されていたという報告もあります。