はじめに
うつ病などの精神疾患にかかると、前頭前野の働きが低下し認知機能も弱った状態に。
解離性障害など自意識が弱まった症状も、色々な楽しい刺激を脳に与えていくと活性化し蘇っていきます。
手を使った作業の中には、頭の働きを活性化させるものがいくつかあります。
絵を描くこともその一つで、絵を描くことで前頭前野が活性化されます。
しかし、いざ始めようとしても絵をあまり描いたことのない人にとっては敷居が高いもの。
そこで、初心者でも手軽に始められる、子供の頃によく遊んだ「塗り絵」がお勧めです。
塗り絵は脳を活性化させる効果があり、「脳トレ」として利用できます。
塗り絵の効果
脳を活性化
塗り絵はあらかじめ描かれた下絵に色を塗るという、シンプルな作業ですが実は広範囲で脳を使っていることがわかっています。
例えば、下絵を見ているときは視覚に関わる後頭葉、形、色の記憶が保存されている側頭葉を使います。
「何色で塗るか」「どこから塗るか」といろいろと考えているときは前頭前野が活発に働きます。
さらに手を動かすときは、手の動きをコントロールする運動野が働きます。
塗り絵を始めると、わずか30秒後には脳血流が高まり脳が活性化されているという科学データも存在します。
認知症者に塗り絵をさせると、塗り絵をしない認知症者よりもワーキングメモリの改善や認知症の進行度が抑性されたという実証結果も得られています。
以上のように塗り絵で後頭葉、側頭葉、前頭葉が働くという科学的根拠も得られ、認知症者のリハビリとしてだけでなく、うつ病者のリハビリ、世代のストレス対策、脳のアンチエイジングにも効果的です。
瞑想と同様の効果があり自律神経を整える。
絵を描きはじめたり、塗り絵を始めると、いつのまにか集中して没頭してしまう人も多いはずです。
呼吸と自律神経との間には密接な関係がありますが、集中しているうちに呼吸が整い自律神経も整ってきます。
その効果は、瞑想効果と同じような心理効果が得られます。
また、楽しみながら行えるので、娯楽、ストレス解消にもなり塗り絵をとおしてストレス、メンタルケアも行えます。
塗り方のポイント
塗り絵を塗るときは、子供の塗り絵のように、ただ色鉛筆で漠然と塗るだけでは脳が活性されません。
考え、工夫して頭を使うことを意識しましょう。
・色の濃淡、陰影、ぼかしを入れるなどテクニックを用いて塗り分ける。
(鉛筆1色だけで塗り分けることを意識するとさらに脳が活性化)
・細かく描写するように塗っていく。
・毎日の継続が必要。
・運動後のBDNFが分泌された後に行うとさらに効果的
おすすめ塗り絵
脳機能を高め、集中力を養うには、少し複雑な塗り絵がいいでしょう。
大人向けの塗り絵は、風景画、曼荼羅、名画など細かなものも多く、「大人の塗り絵」として販売され一時期大変ブームになりました。
どのようなタイプがあるのか紹介します。
サイトからダウンロード
塗り絵は、無料でダウンロードできるサイトもあるので、ダウンロード後はA4用紙に印刷して利用もできます。
大人の塗り絵工房様
数は少ないですが、質が高いながらも比較的シンプルで初心者でも取り組めそうな図柄が揃っています。
プリントテラス様
各都道府県の観光名所のカレンダーを塗り絵としてダウンロードできます。
非常に塗りごたえのあるイラストを揃えています
観音院様
「写仏」は、文字通り、仏師や仏画家よって描かれた仏さまのお姿を描き写す「行」の一種です。心を落ち着かせて集中して写仏することで、己の心の中にある慈悲の心、優しさや思いやりを感じて自分を見つめ直すことが出来ます。
Just Color様
海外のサイトですが、難易度の高い様々なジャンルの塗り絵がダウンロードできます。
塗り絵が上達し、さらに続けたいと言う方はチャレンジしてみましょう。
書籍
自律神経を整える塗り絵
自律神経研究家が考案した塗り絵です。
細かすぎないので、初心者だけでなく広い世代でも取り組める内容となっています。
大人の塗り絵クーピBOX 四季を彩る花々
色鉛筆と塗り絵がセットになったタイプです。
簡単な塗り方の説明や、お手本もあるので少し凝った塗り絵を学びたい方向けです。
世界一周 ぬり絵の旅
世界の風景の遠く長を、曼荼羅風の図案にしたような塗り絵です。
お手本がありませんが、色鉛筆、カラーボールペンなど利用し好きな色で自由な塗り方で楽しめます。
やさしい大人の塗り絵
風景画のスケッチを題材とした塗り絵です。
お手本を参考にして塗っていきます。
美しい風景を眺めるように描いていくことでストレスも解消されていきます。
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