BDNFを増やす方法 ～健全な生活でBDNF Uｐ!～
では、何をすればBDNFは増えるのでしょうか？
BDNFは基本的には「心身に良い」と言われる活動をすると増えていきます。
簡単にいうと、規則正しい生活、食事はバランスよく摂取し、適度に運動をすることです。
BDNF値を高める助けとなる食べ物や、サプリも存在しますので活用してみるのもいいでしょう。
薬や注射の開発も進んでいますが、体内に取り込まれたBDNFは、血液脳関門を突破することができないようなので、自然に増やしていくことが必要です。
BDNFを増やし神経細胞を成長させるポイント
1.栄養素（葉酸、ω3脂肪酸、フラボノイドなど）
2.適度な有酸素運動、瞑想、リズム運動
3.適度な頭脳活動（脳トレ、勉強、音楽演奏など）
4.外にでて日光を浴びる
5.HSP（ヒートショックプロテイン）を増やす
6.シンバイオティクス
7.ガムを噛む
8.サプリメント
9.抗うつ薬（SSRI)
栄養素（葉酸、ω3脂肪酸、フラボノイドなど）
BDNFは特定の栄養素で増やすことができます。現在のところ明らかになっているのが下記の栄養素です。
・ω３脂肪酸・・・α －リノレン酸,DHA,EPA
・アミノ酸・・・テアニン
・ビタミン・・・ビタミンB(ナイアシン、葉酸）、ビタミンE
・ポリフェノール・・・フラボノイド類（イソフラボン、ルチン、カテキン、アントシアニン、カカオポリフェノール）、クルクミン
・玄米、発芽玄米（ビタミンE,葉酸）
有酸素運動、ジグリング(リズム運動、貧乏ゆすり）
BDNFは有酸素運動で増えることがよく知られており、よく利用されている療法です。
運動するとなぜBDNFが分泌されるのかよくメカニズムが分かっていませんでしたが、筋肉を動かすことで分泌される「イリシン」が発見されたことで、身体を動かすことが脳の働きを高めることに繋がることが明らかとなっています。
そのため、身体を小刻みに動かす貧乏ゆすりも有効な手段になります。
適度な頭脳活動（脳トレ、勉強、音楽演奏など）
脳トレなど、頭を使うことをすることや複雑な運動をすることでもBDNFが増える結果もでてきています。
また、音楽を演奏することもBDNFを増加させることがあるようです。（歌を歌う、音楽を聴くといったことに関しての研究はありません）
日光を浴びる
日照時間とBDNF濃度との間には相関関係があるといったデータが得られています。
HSP（ヒートショックプロテイン）を増やす
ヒートショックプロテイン（HSP）とは、細胞が熱等のストレスにさらされた際に発現する、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質で、近年注目されています。
シンバイオティクス ～善玉菌を増やし腸を整える～
脳と腸が相関性があり、有効菌を取り入れるプロバイオティクスと、有効菌を増やすプレバイオティクスの組み合わせで腸内の善玉菌を増やし整えると、脳の神経伝達物質、BDNFが増えることが明らかになっています。
腸を整えると脳の働きが高まり、脳が整うと腸の働きもよくなるというプラスの循環に繋がっていきます。
ガムを噛む
唾液中にはBDNFが含まれおり、ガムを噛んで唾液が増えると、余った唾液が脳内に移動し脳内のBDNFが増えるという研究結果もあります。。
抗うつ薬（SSRI)
抗うつ薬（SSRI)の使用でもBDNFが増加するといった報告も多いようです。
ただし、長期に服用すると、後遺症や離脱症状で苦しむ可能性が高くなるのでおすすめはしません。