炭水化物③糖のようで糖ではない!?オリゴ糖とは

栄養基礎

オリゴ糖

前回の記事へ

オリゴ糖は炭水化物の糖質に分類され、単糖が3(定義によっては2個)~10個程度鎖状につながったものを指します。
「オリゴ」とはギリシャ語で「少し」の意味をもつため、「少糖類」と呼ばれることもあります。

オリゴ糖の中には、糖質のように体内で消化酵素に分解されてエネルギーとならずに、低エネルギーで腸内のビフィズス菌など善玉菌の栄養源となり、腸内環境を整えてくれる「難消化性」のものもあります。
このようなオリゴ糖は腸内細菌によって発酵すると、酢酸や乳酸などを産出し、腸内のPHを酸性化させて腸内を清浄にしたり排便を促すので便秘解消にも役立ちます。
また、食物繊維と同様に、腸内の余分なコレステロールや胆汁酸を吸収して排泄する作用があるため、血中コレステロールを減少し動脈硬化予防としても働いてくれます。
血糖値を正常にする作用もあるため、糖尿病の人にも適した糖質になります。
糖分であるにも関わらず、虫歯の原因であるミューダンス菌の栄養分とならないため虫歯になりにくい甘味料としても注目されています。

オリゴ糖の効果
・善玉菌を増やし腸内環境を整える。(便秘、下痢を改善)
。低エネルギーで肥満になりにくい。
・コレステロール低減、動脈硬化予防
・糖尿病予防
。虫歯予防

オリゴ糖が欠乏すると悪玉菌が増えやすくなりますが、逆に過剰摂取してしまうと腸内が活性化しすぎてゆるくなることもあるので注意が必要です。
このように腸内の善玉菌を増やす効果があるオリゴ糖は、特定保健用食品(トクホ)にも利用されています。

特定健康用食品(トクホ)認定オリゴ糖

フラクトオリゴ糖

天然ではチコリの根などに含まれますが、工業的には砂糖を原料に酵素を作用させて作られています。腸内の環境を整えてくれる以外には、カルシウム、マグネシウムの体内吸収を促進する効果も確認されています。

      多く含まれる食品
にんにく、アスパラガス、ねぎ、ごぼう、たまねぎ、大豆、チコリ

イソマルトオリゴ糖

イソマルトオリゴ糖は、デンプンに酵素を作用させてつくられたオリゴ糖です。
腸内のビフィズス菌を増やして、免疫力を増強、便秘、下痢を改善してくれます。
熱、酸に強く、食品や旨みを与えてくれ、また防腐作用もあるので保存食にも適しています。
に多く含まれています。

多く含まれる食品
日本酒、みそ、しょうゆ

ガラクトオリゴ糖

乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させてできたオリゴ糖です。便通をよくし、タンパク質、ミネラルの消化吸収をサポート、脂質代謝の改善として働いてくれます。また、血中のコレステロールや中性脂肪を下げる作用も報告されています。虫歯にならない成分でもあります。

多く含まれる食品
母乳、ガラクトオリゴ糖入り加工食品

大豆オリゴ糖

大豆から摂れる少糖類の総称です。熱や酸に強く、カロリーは砂糖の半分程度。他のオリゴ糖同様腸内を改善してくれますが、少量でも効果が高い効果が得られます。動脈硬化やガン、さらに老化予防の効果が期待できます。

多く含まれる食品
大豆、味噌、しょうゆ

栄養素を学んでトラウマケアへ

ブレインアシスト
「Natural Selfcare Program」
Topへ戻る

新感覚・劇的に脳が蘇る
トラウマ・ストレスヒーリング!

脳をヒーリングして「こころ」と「からだ」
のトラウマをケア

 

タイトルとURLをコピーしました