ミネラル①カリウム(K)

栄養基礎

カリウム(K)とは

カリウムは筋肉細胞に60%近く含まれ、ほかに脳や骨、心臓、肝臓、腎臓などに多くあります。
カリウムには、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持調整する働きがあり、生命維持活動の上で欠かせない役割を担っています。
ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。
更に腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きもあるといわれています。

カリウム(K)の多く含まれる食品

カリウムは、ほとんどの細胞の中に存在することから広く食品に含まれますが、特にバナナ、メロン、アボカドなどの果実類、ほうれん草などの野菜類、さつまいもなどのいも類、大豆や小豆などの豆類、魚類、肉類に多く含まれています。

【カリウム(K)を多く含む食品】
●海藻類: 刻み昆布、利尻昆布、岩のり、ひじき、干しのり
●野菜類: ほうれん草、モロヘイヤ、小松菜、芽キャベツ、セロリ
●いも類: さといも、さつまいも、やつがしら、ながいも
●果実類: アボカド、バナナ、柿、キウイ 他

カリウム(K)の働き

高血圧予防

ナトリウムは細胞外、カリウムは細胞内でそれぞれ一定濃度に存在して細胞の浸透圧を維持しています。
カリウムは、細胞内の余分なナトリウムと水分を排出して血圧上昇を抑え、高血圧予防や筋肉の収縮をスムーズにします。

心筋の働きを正常にする

腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促し、心筋の働きを正常にし不整脈を防ぐ働きもあります。
カリウムは、細胞内の酵素反応を調節する役割があり、筋肉でのエネルギーづくりにも関与しています。

ビタミンKの過剰、不足で引き起す症状

カリウムが不足すると浸透圧のバランスが崩れ血圧上昇、むくみに繋がります。
また、筋肉の収縮にも関わっているので、痙攣を起こしたり、また、倦怠感や食欲の低下をもまねくようです。
夏バテは、暑さで汗を沢山かいたときにカリウムも一緒に流出し、不足の状態になる事で生じるとも言われています。
過剰に摂取しても尿といっしょに排泄されるので、過剰症の心配はありませんが、肝臓機能が低下している場合は高カリウム血症になる可能性があります。

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