ビタミン類①ビタミンA、β-カロテン

栄養基礎

ビタミンAとは

ビタミンAは、一般な化学物質ではビタミンA1のレチノールを指す脂溶性ビタミンの一つです。
1930年代以降、視覚にレチノールが関係することがわかり、網膜という意味の「レチナ」が語源となって名付けられました。
広義では、レチナール、レチノイン酸やカロテンなど体内でビタミンAとして働く栄養素の総称を指します。
レチノールは、レバーなどの動物性食品に含まれ、ビタミンAとしても効力をもちます。
一方、カロテンは緑黄色野菜などの植物性食品に含まれています。
ビタミンAの前躯体はプロビタミンAと呼ばれて約50種類以上のものが知られていますが、カロテンもこの中の一つで、ビタミンAが欠乏しているときにビタミンAに変化します。
α-カロテン・β-カロテンなどの種類がありますが、野菜に含まれるものはほとんどβ-カロテンになります。
黄色、橙色および緑葉の果物と野菜で見られ、橙色が強いものほど多くのβ-カロテンが含まれる傾向にあります。

レチノール当量とは

食品標準成分表の中でレチノール当量として見かける数値は、レチノールと、体内でレチノールに変換されるβ-カロテンの相当量を加えた数量を表しています。

ビタミンAの多く含まれる食品

ビタミンAとして働く成分を多く含む食品は、緑黄色野菜、動物性ではうなぎ、レバーなどです。
日本人は緑黄色野菜からビタミンAを摂取することが最も多く、全体の約4割を占めています。
私たち日本人にとって緑黄色野菜はビタミンAの供給源としてとても重要なものといえます。

ビタミンAの働き

1.粘膜を維持し免疫力を高める。

口の中、肺、消化器官、膀胱などの粘膜を、皮膚を正常に維持することで、ウィルスなどの外的から身を守り、免疫力を向上してくれます。

2.目の働きをよくする。

目が光を感知するために必要なロドプシンの主成分となり、夜盲症(鳥目)を防いでくれます。

3.活性酸素から身を守る。(アンチエイジング)

老化に関わる活性酸素からから身体を守る働きがあります。

4.動脈硬化を防ぐ

動脈硬化を引き起こす悪玉コレステロール(LDL)を減少させる作用があります。

ビタミンAの過剰、不足で引き起す症状

ビタミンAが不足すると、各器官の粘膜が弱くなる結果、ウィルスなどの感染症にかかりやすくなるため身体が弱くなりアレルギーや風邪をひきやすくなったり、皮膚がかさかさ乾燥し、爪がもろくなっていく、イボ、ウオノメができやすくなるといった症状があらわれます。
また、動脈硬化を引き起こしやすく、老化を早めることにも。
特に目のロドプシンが低下すると、暗い所でモノがみえにくくなったり、光が過剰にまぶしく感じる、ドライアイといった目の不調がおこりやすくなるようです。

逆に過剰に摂取すると、肝臓に蓄積され、頭痛、吐き気、疲労感などの不調を起こし、骨障害、脂肪肝などにつながる危険性があります。普通の食事から摂りすぎる危険性はありませんが、サプリメントを摂取するときは注意が必要です。

ビタミンAの吸収メカニズム

ビタミンAを含む食べ物を摂取すると、胃で分解され、その後は油と一緒に小腸で吸収されます。
吸収されたビタミンAは、RBP(レチノール結合タンパク質)に包まれ、そこにフタの役割をするトランスサイレチンがかぶさって血流にのって肝臓や他の場所へと送られます。
また、のどの粘液成分はタンパク質とビタミンAで構成されているため、ビタミンAの働きを活かすためにもタンパク質は大切な栄養素となります。

ビタミンAが不足と感じたらβーカロテン

ビタミンAを補給したいときは、そのままビタミンAを摂取すると過剰症を引き起す可能性があります。
そうならないためにも、ビタミンAのプロビタミン「βーカロテン」を摂るとよいでしょう。
緑黄色野菜に含まれるβーカロテンは、体内にはいりビタミンAが不足している場合にビタミンAに変換されるため過剰症になる心配はありません。
ビタミンAは同じく抗酸化ビタミンであるビタミンC・ビタミンEといっしょに摂取すると、からだの酸化を防ぐパワーが倍増し、若さと健康を保つことができます。

こんな方に。
目が見えにくい、ドライアイ
肌が乾燥する、イボができやすい、ニキビができやすい、鼻が乾燥する
風邪をひきやすい。

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