ビタミンDとは
ビタミンDは、別名カルシフェロールともいい油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつです。
カルシウム、リンの吸収を助け、骨の形成、維持する働きをしてくれます。
体内でも太陽に浴びることにより、皮膚で生成されます。
体内で生成される分だけでは足りないので、食事によって補う必要がある栄養素となっています。
カルシウムやリンの吸収を助ける働きがあり、女性に多く見られる骨粗鬆症(骨粗しょう症)の予防のためにも十分な摂取が望ましいビタミンです。
ビタミンDを多く含む食品
【ビタミンD(カルシフェロール)を多く含む食品】
●魚介類:アンコウ肝、黒カジキ、ニシン、紅鮭、サンマ、ウナギ蒲焼
●乳製品:バター
●卵類:ピータン、鶏卵
●きのこ類:白きくらげ、きくらげ、うすひらたけ、干ししいたけ 他
ビタミンDの働き
骨粗鬆症防止 ~カルシウム、リンの吸収をサポート~
食べ物から摂取されたビタミンDは、小腸や腎臓を経て活性型ビタミンDとなり、カルシウムとリンの吸収を促進する働きと、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。
女性に多くみられる骨粗鬆症の予防にもなります。
また、人の体内のカルシウムは99%が骨の中で、残り1%は血液や筋肉中に含まれます。
血液中のカルシウムは筋肉の収縮などに使われ、ビタミンDは血中カルシウム濃度をコントロールする役割も担っています。
気分を明るくしうつ的症状を改善
ビタミンDは太陽を浴びることで生成されますが、冬場など太陽を浴びないことで減少し気分が暗くなることから、冬季うつなどの原因とも考えられています。特に、日照時間の少ない北国では温かい地域よりもうつ状態になりやすく、ビタミンDが不足しているとも考えられています。
また、カルシウムの吸収も低下し結果、イライラ感も増すことに繋がるため精神安定にも摂っておきたいところです。
認知機能
ビタミンDの受容体は、この海馬にも多く出現し、認知症者に不足していることから、ビタミンDが認知機能に影響しているとも考えられています。
ビタミンDが欠乏すると
ビタミンDが欠乏すると、カルシウムの吸収率が低下するため成人の場合は骨軟化症になります。
高齢者や閉経後の女性に欠乏すると、骨粗しょう症の原因にもなります。
また、冬場は冬季うつやいらいらなど精神的に不安定になりがちになります。
通常の食生活でDが過剰になることはほとんどありませんが、サプリメントなどで大量摂取した場合に過剰症が起こることがあります。
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