ミネラル④リン(P)

栄養基礎
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リン(P)とは

リンは体内のミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素で、カルシウムとともに骨や歯を形成したり、細胞内のエネルギー代謝に欠かせないミネラルです。
その働きは重要なものですが、現代日本人は過剰摂取傾向に陥っている人が多く、摂りすぎないようする注意が必要です。

リン(P)に多く含まれる食品

広く動植物食品に含まれていますが、とくに魚類、牛乳・乳製品、大豆、肉類に多く含まれます。

【リン(P)を多く含む食品】
●魚介類: ドジョウ、カツオ、メバチマグロ、ワカサギ、白子、干し海老
●卵類: 卵黄
●乳製品: ヨーグルト、スキムミルク、牛乳、プロセスチーズ
●豆製品: 大豆、そら豆、高野豆腐、木綿豆腐

リン(P)の働き

骨の成分となる

体内にあるリンの約80%は、カルシウムと結合してリン酸カルシウムに変化し、骨や歯の成分となります。
リンとカルシウムのバランスが崩れると、カルシウムが上手く活用されなくなります。
リンとカルシウムの比率は1:1が理想と考えられていますが、日本人の摂取量は、カルシウムが低く、リンが過剰にのぼっているのが現状です。

その他

残りの20%は筋肉、脳、神経などの様々な組織に含まれ、神経伝達やナイアシンの作用、エネルギーをつくり出す時に必須の役割をしています。

リン(P)の過剰、不足で引き起す症状

現代の食事でリンが不足することはありませんが、不足すると骨が柔らかくなったり、発育不全を起こし、肝機能が低下します。
逆に過剰になると、カルシウムの排泄が促進されてカルシウム不足になります。
インスタント食品、加工食品、清涼飲料水に多量に含まれているため、注意が必要です。
肉や魚、卵といったおかずの主菜となる食品は、圧倒的にリンの割合が高いので摂り過ぎに注意が必要です。食生活を見直すとともにカルシウムの多い食品を摂取するようこころがけましょう。

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